資格試験 活用事例

鈴与株式会社

鈴与株式会社  MOS

会社業務に欠かせないExcelのスキルアップを図るためにMOSの導入を決定
全社員がExcel上級レベルの知識を習得できる良い機会に


取材にご協力いただいた情報システム室
システム管理チームリーダーの宮島 義貴さん(右)と、
情報システム室 システム管理チームの小野寺 由起さん

2021年10月、創業1801年(江戸時代後期)から220年の節目を迎えた鈴与株式会社。同社は国内外、業界を問わず、大手企業から中小企業まで幅広い物流サービスをサポートする、国内トップクラスの物流スペシャリスト企業です(全国約140拠点/海外22拠点)。
全社的にExcelを活用する同社では、2019年から正社員向けに、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(以下、MOS)を導入。社員のITリテラシー向上を担う情報システム室のお二方に、導入経緯や導入後の効果をお聞きしました。

MOSの導入経緯をお聞かせください

当社は全社的にExcelを使った業務が多いのですが、入社してくる新入社員のなかには、「Excelを使ったことがなく、よくわからない」という声が少なくありませんでした。そこで、社員のITリテラシー向上を担う情報システム室として、“入社後、各部署に配属された際、業務に困らない程度のExcelスキルは身につけてほしい”と考え、適切な教材を探していたところ、Excelのスキルアップに適切なMOSの存在を知りました。そこで資料を取り寄せたのが、MOS導入最初のきっかけになります。

その後、担当者のMOS体験受験をはじめ、社員にExcelアンケートをとるなどExcelのスキルアップ方法を検討。結果、新入社員も含めた社員全員を対象にMOS取得支援を2019年度から採用しています。

対象を全社員へと広げた理由を教えていただけますか

当部署では、MOS導入以前からExcel研修を行っており、それはいまでも継続しています。全社員向けに基本編から応用編までカリキュラムを組んでいますが、学生時代にExcelをまったく使ったことのない社員から入社前にMOSを取得済みの社員まで、Excelスキルにバラつきがありました。また、Excelは各部署の業務で必要とされる用途に応じて、その活用レベル(深さ)や使用頻度の違いがそれぞれ異なります。

もちろん、新入社員も各部署に配属された後はExcelを使う機会が増えるため、自然と最低限のスキルはある程度は身につきます。日常業務に支障が生じることはないのですが、MOS導入前の社内調査結果に、「Excelの勉強方法がわからない」「自分に必要な機能だけを使っている」といった声がありました。そこで、“Excelの機能を体系的に学ぶことで、いまよりもっと便利で効率的な方法を知る/気づく機会になるのでは?”と考え、新入社員だけでなく、すでにExcelを使って実務を行う全社員へと対象者を広げました。

現状のお取り組み内容とMOSの導入効果はいかがですか?

毎年、全社員に対してMOS受験希望者を募集しています。2019年からの累計申込者は約120名で、参加者は20・30代が約8割を占めますが、40・50代もいます。部門で見ると管理部門からの参加者が多いですが、Excelは現場でも多用していますので物流を担う倉庫や運送などの現場部門からの希望者も一定数います。

受験希望者には、会社から対策テキストを配布。各人の学習状況に応じて自身で受験日を決め、期限(約6カ月間)内に受けるかたちを採用しています。対象科目は、Excelのエキスパート(上級レベル)。改めて勉強して資格取得に臨むには、少しハードルが高いほうが本人の実力&挑戦意欲につながると考え、エキスパートレベル(上級)に設定しました。

導入効果は、利用者やその上長にアンケートをとり、“業務改善に役立った”というコメントを多数いただいています。
●「日頃使っていない、自分の知らない関数を学べる機会を得られた」
●「習得した内容が、業務効率のヒントにつながった」
●「これまでのやり方を見直した結果、業務改善できた」
●「当部署から参加した社員がMOSを取得したが、来年はほかの社員にも参加させたい」

Excelは個人スキルの差異が大きく、部署ごとに求められるスキルも異なるため、以前は “どこまでExcelを勉強すればいいのかわからない”という声が多数聞かれました。それが、MOS取得のために学習することで到達目標が明確になり、Excelスキルも習得できますので、これからもMOS取得支援は継続していく予定です。

その他、社員のITリテラシー向上のため考えていることはありますか?

Excel以外に取得したい資格のアンケートをとったところ、PowerPoint(MOS)や基礎的なIT分野の資格などを挙げてきた社員も一定数いましたので、今後はその他のIT資格の支援も検討しています。
いま、会社全体として、DX(デジタルトランスフォーメーション)のさらなる推進のための「IT人材の育成」に力を注いでおり、全社員のITスキルのレベルアップに取り組みはじめたところです。“ITに関する知識は業務上必須のスキル”という認識のもと、あらゆる部署のあらゆる社員を対象にDX人材育成を強化すべく進めています。

当部署も、次代の会社を担う人材を育成するため、より一層のスキルアップ支援策を推進していき、生産性の向上につなげていきたいと考えています。

※掲載内容は、2022年10月取材時のものです。

【取材ご協力】

鈴与株式会社
所在地 = 静岡県静岡市清水区入船町11-1(本社)
創 業 = 1801(享和元)年
従業員数=1,292名(2022年9月1日現在)

1801年に清水港(静岡市清水区)で廻船問屋として創業。国際戦略港湾である清水港をベースに、国内物流企業のなかでもトップクラスである全国140拠点、海外22拠点を展開。「現場力」「解決力」「展開力」を強みに、倉庫・運輸・国際物流などあらゆる物流ニーズに対応している。

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