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資格試験 活用事例

リコーリース株式会社 MOS

大量のリース情報の分析・解析に必要なパソコンスキルの底上げを目指し、
全社をあげてマイクロソフト オフィス スペシャリストの取得に取り組む


リコーリース本社受付

リコーグループの金融部門を担うリコーリース株式会社では、「お客様に学び、期待に応える」を経営理念として、顧客の視点に立った先進的な金融サービスを提供しています。
同社では、IT系の資格として、2004年4月からMicrosoft Office Specialistを全社員対象の教育プログラムに導入。大量の顧客情報の十二分な分析と活用を視野に入れ、Excelの操作スキルを底上げすべく大規模な取り組みを行っています。社内の「人財育成全般」をサポートしているキャリアパス推進本部 教育課 担当次長 大澤俊信さんと寺井彩子さんのお二人に、Microsoft Office Specialistの導入についてお話をうかがいました。

Microsoft Office Specialistの導入を決めた経緯についてお聞かせください。

当社では、データウェアハウスに必要情報を蓄積し、それをExcel上で加工して月次報告書や半期単位の報告書を作成しています。ストックされた大量の必要情報を十分に活用するためには、Excelで自在に分析、解析できるスキルが必要です。すでに1人に1台のパソコンが支給され、全社員がWordやExcelを使える環境は整っていますが、十分に使いこなしている人もいれば、基本的な事務処理程度しか使えていない人もいるなど、社員の操作スキルにはばらつきがあります。蓄積された顧客データを目的や場面に応じて効率よく加工し、さまざまに活用するには、まず“道具”となるこれらの操作スキルを全社的に底上げする必要を感じ、今回試験の導入を決めました。

2004年5月に、試験導入の告知を全社員に向けて発令されたとうかがいました。
そのときの社員の方の反応はいかがでしたか。

私どもの会社では、全社員必須の資格として日商簿記3級の導入を進めるなど、以前から社員の資格取得に熱心に取り組んできました。そのベースがあるおかげでしょうか、社員の間で資格試験を受けること自体に抵抗がありません。今回のMicrosoft Office Specialistについても、最初に試験内容を周知徹底したところ、混乱もなくスムーズに受け入れてもらえました。前々からExcelスキルの強化を望む声があがっていたマネージャークラスの社員からは、むしろ試験の導入を歓迎する声もありました。

導入開始から2004年10月現在までに165名もの方が受験されていますが、
大勢の社員を受験、そして合格へと導くために、どのような取り組みをなさっていますか。

基本的には自己学習です。模擬試験が収録されたCD-ROM付きテキストを配布し、業務以外の時間に各自で勉強してもらっています。実際には、始業前や昼休みを利用して、コツコツと勉強する人が多かったようです。営業職など会社にいないことの多い社員からは自宅で勉強したいという相談を受けました。その場合、自宅にパソコンがない人にはこちらでノートパソコンを準備して貸し出しました。さらに、受験日が近づいてくると、受験者に向けて激励のメールを発信しました。これが効果的だったようで、「追っかけメールが来たのでちゃんと取り組めました」と後日、感謝されたこともありましたね。

合格者から、「取得前と比べてここが変わった」という声があればお聞かせください。

これまでに合格者からは次のような感想をもらっています。「集計業務をするときに今まではマクロを組んでいたが、関数ひとつで簡単にできることがわかった」「見やすさを考えたグラフを作るようになった」「普段使っていない別の方法のほうが便利だということがわかった」・・・。これまで使っていなかった操作を新たに知ることができたというのは、結果だけではなく操作プロセスを問う試験ならではの効果だと思います。それは、社員にとっては新鮮な驚きであると同時に、日々の業務の効率向上にもつながると考えています。

エキスパートレベルの受験についてはいかがでしょうか。

部署によってはエキスパートレベルの操作スキルが必要な場合もありますので、今後はスペシャリストレベルを取得した社員のなかからエキスパートレベルを受験してもらい、「エキスパート」の取得者を増やすことも考えています。「エキスパート」を取得した社員には、その知識を部署内に広めて、業務に適したより良い操作方法を周りの人に教授してほしいですね。

Microsoft Office Specialistの取得後に寄せる期待についてお聞かせください。

パソコン操作はあくまで“手段”のひとつです。私どもの最終目的は、Excelの操作スキルの向上ではなくて、それを通してデータ分析の手法を修得してもらい、観測や思い込みではなくデータを解析した結果として「これができる」「こう展開したい」と社員自らが提案できるようになることです。

まだ導入開始から日が浅いため、具体的な効果が出るのはこれからということになりますが、今後の展開におおいに期待しています。

※インタビュー内容は2004年10月時点のものです。
【取材ご協力】

リコーリース株式会社
所在地:東京都江東区東雲一丁目7番12号
従業員数:880名(連結)、739名(単体)※2010年9月30日現在

昭和51年12月設立。リコーグループの一員として、「お客様に学び期待に応える」を経営理念に、
リース、割賦、クレジット、ビジネスローン、保険、ファクタリングといったさまざまな金融サービス事業を手がける。

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活用事例の詳細インタビュー(PDFファイル, 387KB)

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