会社の受付にて
1970年の『日本万博博覧会』をはじめ、日本の国際会議運営のパイオニア企業としてさまざまな国際会議や企業イベントの企画・運営を総合的に行う日本コンベンションサービス株式会社。同社では2011年7月に、内定者研修の一環としてマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS試験)を導入しました。
コーポレートスタッフ本部 人材開発部 部長の横田浩子さんと主任の菅野仁美さんに、導入の経緯や反響、その効果などについてうかがいました。
内定者研修への導入経緯を教えてください。
MOS試験の導入は、パソコンスキルに対する社内の話を聞いたことがきっかけになっています。入社した新入社員が資料を作成する際にパソコン操作に苦戦しているという話を耳にしましたし、また、以前にOffice製品のアプリケーションの高度な操作スキルを要する部署で、数名の新卒の社員たちがExcelのトレーニングを受けたことがあったのですが、それがとてもためになったという話も聞きました。
当社では、どの部署に配属されてもパソコンスキルは必須。そこで、入社後にパソコンのことでつまずかないよう、入社前にMOS試験を受けてもらうことを決め、2011年より内定者研修に取り入れました。(横田さん)
入社後のスキルの活用状況は?
Excelは各種の集計業務に、PowerPointはプレゼンの資料づくりに等々と、当社の業務ではOffice製品のアプリケーションの使用頻度はかなり高いです。MOS試験で習得したスキルは、日々の業務を効率的に行うためにとても役立っています。(横田さん)
資格を取得した新入社員に感想を聞いたところ、「資格取得前は知らなかった、差し込み印刷やパスワードのかけ方、オートフィルタなどは業務に大変役立っている」「ExcelやPowerPointに対する苦手意識がなくなった」「先輩から頼まれる仕事に対して、やり方がわからなくて質問するようなことなく済んでいる」など、“入社前に取っておいて良かった”という内容が大半でした。入社後にパソコンのスキル不足によって業務が滞る社員はいないようなので、ほっとしています。(菅野さん)
資格取得を導入した効能について
MOS試験が内定者研修の素材として優れている点としては、「資格」という確固たるスキル証明を新卒のプロフィールに記すことができるところにあります。例えば、クライアント様から企画書などに担当者の有資格情報やプロフィールの記載提出を求められることがあった際に、資格は目に見えるかたちで“どのようなことができる人なのか”ということを相手に伝えてくれます。このように、「資格」という客観的なスキルの証明が第三者からの信頼を得るための一助になっています。
今後の人材研修の展望をお聞かせください
今後の人材研修の展望としては、階層別研修を検討していきたいと考えています。これまでは、必要に応じて研修を行ってきました。新卒入社の社員も増えてきたこともあり、今後は社員一人ひとりが将来のキャリアビジョンを描きやすいようなかたちでの育成研修を行っていきたいと考えています。内容は、パソコンスキル以外にも、その他のビジネススキルを含む複合的な内容でのプログラムを検討しています。この階層別研修の具体化と併せ、内定期間に集中して勉強でき、習得した内容を実務にすぐさま活かせるMOS試験は継続していくつもりです。(横田さん)
※掲載内容は、2012年8月取材時のものです。