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外国人材の日本語習得にMOSを活用──MJテクノロジーのユニークな取り組み

「外国人材の日本語学習の一環として、マイクロソフト オフィス スペシャリストを受験させたい」
そんなお問い合わせをいただいたのは、昨年9月末のこと。驚きとともに始まったこの取り組みは、わずか1年足らずで、新規採用された外国人材が取り組む研修として制度化。これまでに約70名の外国人材が、日本語で実施されるExcel・Word・PowerPointの各試験を受験し、延べ約170回にわたって挑戦しています。

MOSを“業務指示の理解力向上”に活用
この斬新な取り組みを推進しているのが、建設・製造・IT業界に向けて、ミャンマー人材に特化した常用型派遣を行う株式会社MJテクノロジーです。同社では、ミャンマーの国公立大学出身者を中心とした優秀な若者を採用。就労ビザ取得から派遣先での定着支援まで一貫したサポートを行い、施工管理や設計・開発業務を担うエンジニアを日本全国の大手企業に派遣しています。
来日前には日本語能力試験や複数回の面談を通じた採用選考が行われ、来日後は研修生として同社内で専門的な技術研修を受けます。並行して実施するMOSの研修では、以下のような工夫が凝らされています。

MJテクノロジーにおけるMOS研修の特徴

  • Excel → Word → PowerPointの順に、各科目を約2週間ずつ集中して学習・受験。
  • MOSの実務に近い問題構成を活用して、文書作成スキルだけでなく、業務指示への理解力を高める。
  • 模擬試験および本試験のスコアは逐一報告してもらい、不合格者には面談を行い個別フォローする。
  • 来日前に英語版MOSを受験し、基本操作を習得(ミャンマーの方々は英語も堪能)。
    来日後に日本語版を受験することで、日本語の壁を乗り越えやすくする二段階学習に進化させている。

こうしたきめ細やかな研修プロセスにより、ミャンマー人研修生の多くが日本人受験者に引けを取らない高得点でMOSに合格しています。この取り組みには、日本企業ではあたりまえに求められる「自主的に学ぶ姿勢」を育てる目的があり、さらには学習意欲および結果を可視化することで、派遣先や業務内容の選定における客観的な評価基準として活用されているそうです。

▲勤勉で物腰のやわらかなミャンマー人研修生のみなさん

資格試験は、母国語でなくとも体系的な知識とスキルを身につけられるよう設計されているだけでなく、意欲や成長度合いといった目に見えない要素を見える化する手段にもなります。今回の事例が、貴社・貴学の取り組みのご参考となれば幸いです。導入をご検討の際は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

(FH)