オフィス内(神保町オフィス)の様子
約20万人の年間定期購読雑誌『いきいき』や通販カタログ誌の企画・制作などを通して、50代からの女性を対象にした事業を展開しているいきいき株式会社。
同社では、2012年から新入社員研修にマイクロソフト オフィス スペシャリスト(以下、MOS)を導入。
導入の経緯やその効果などについて、管理部 人材開発課主任の島 沙代子さんにお話をうかがいました。
新入社員研修へのMOSの導入理由を教えてください。
最近は、学生のパソコン離れが進んでいて、大学でほとんど触ってこなかったという新入社員もいます。なかには、卒論をスマホで書いたという人もいました。そうした状態がスタートラインなので、まず最初にパソコンの基礎を身につけさせる必要がありました。また、当社の新入社員は全員総合職採用なので、研修後、どこの部署に配属されても使える汎用性の高いスキルの習得が必要です。
ExcelやPowerPointなど、毎日の仕事に不可欠なOffice製品のアプリケーションの知識や使い方を学べるMOSは、そのための学習ツールとして最適だと考え、新入社員の研修に導入しました。
社内でのOffice製品の活用状況は?
当社は出版社とみられることが多いですが、実際はかなりダイレクトマーケティング色の濃い会社です。基本的にどの部署においても、購買実績や消費傾向などの各種データの集計・分析のためにExcelが必須スキルだといえます。
新入社員の配属先は、適性と本人の希望で決まりますが、商品のモニタリングやユーザーの購買データなど、分析・検証する業務が多いので、Excelが使えないと仕事になりません。また、商品や企画のプレゼンなどでPowerPointもExcelと同じくらい使用する機会が多いです。
研修後の導入結果はいかがでしたか?
研修は、「自分で考え、自分で動けるように」を軸に構築しましたので、新入社員自らがきちんと学習予定を組んで合格を目指せるというMOSの「自学自習」スタイルが良かったと思います。また、パソコンの習熟度は、独学に任せていると判別しにくいのですが、“MOSに合格した”という目に見える形になることで、彼らがきちんと学習したという“成果”が把握しやすかったという点も良かったです。
それと、新入社員にとって、入社半年間は何かと試練も多くて辛い時期。いろいろくじけそうになったり、これからやっていけるのか不安になったりするときに、MOSのように勉強した結果が『合格』という形に直結するのは、やりがいや自信につながりますので、精神的にもとても良い効果があると感じました。
実際、MOSを取得した社員からは、『PowerPointでプレゼン資料を作成する時、図やワードアートが使えるようになったため、文字のベタ打ちから脱却できた』、『毎日ExcelとPowerPointを使うので、本配属までに全体的なスキルが上がったことと、Officeアプリケーションに触って慣れておいた点が良かった』などの声が上がっています。
※掲載内容は、2015年10月取材時のものです。