ビジネス統計スペシャリストを採用した経緯を教えてください。
データマーケター学科はデータを活用するという学びを進めていますが、学生が習得したスキルを証明する資格試験を探していました。Excelを用いて、データをまとめ、わかりやすく表現し、またデータから価値を導き出すための手段として、ビジネス統計スペシャリストの試験内容は本学科の目指していく内容と合致していました。単にグラフで表現するだけでなく、数値の意味を考えて伝えることができ、また学生たちも分析スキルの幅が広がっていくことから、検定の採用に至りました。
現在はどのように取り組まれていますか?
互いに理解を深めているグループ学習の様子
本学科の2年生を対象とした授業「データ分析演習Ⅰ」で、ビジネス統計スペシャリストのエクセル分析ベーシック取得を目指しています。授業では公式テキスト「Excelで学ぶビジネスデータ分析の基礎」を使用していますが、テキストの内容をただ学習するのではなく、学習により何ができるようになるかを意識するよう学生に促しています。
講義形式の学習だけではなく、アクティブラーニングの手法を通じて、生徒たちが主体的に取り組むことのできる環境づくりを心掛けています。
学習期間を約2カ月(30~40時間)設け、全員合格を目指し、授業後半には模擬テストを繰り返し解き、試験に臨んでいます。学内で受験できる環境を整えていて、2022年度の合格率は80%でした。
ビジネス統計スペシャリストの採用効果はいかがですか?
長年採用しているMicrosoft Office Specialist(MOS)の取得を通じ、Excelの操作スキルはカバーしていますが、ビジネス統計スペシャリストを採用し、数値の意味を考えられるようになったことが大きな効果と言えます。企業と連携した実践的な授業を行う際にも、学生達からデータを根拠に提案することができるようになり、データ分析スキル・提案力の向上につながっています。
今後の取組みについてお聞かせください
上位資格であるエクセル分析スペシャリストにもチャレンジさせたいと考えています。また、今後は他学科においてもビジネス統計スペシャリスト エクセル分析ベーシックの必要性は高まってくると思います。本学科での成功事例を通じて、本校全体に波及し、地方からDX推進を行える専門学校を目指していきたいです。
※掲載内容は、2023年7月取材時のものです。