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デジタルアクセシビリティの重要性と試験のご案内

家族の病気を経験して、デジタルアクセシビリティの知識と理解の重要性を感じました。
去年、母親が脳梗塞の病気で倒れ、救急病院で手術をしました。家族は、初めての経験だったので戸惑いばかりでした。病院からは、「手術は終了して一命は取りとめたが、完全ではないので、寝たきりになる可能性がある。」と言われ、事実、話せない。身体も動かない状況からのスタートでした。
幸ではあったのですが、意識・記憶はしっかりあったので、アーアー・ウーウーと何か言おうとはしているのですが、当然こちらは何も理解できず、お互いストレスばかりの状況が続きました。その後、右手が少し動くようになっていきましたが、相変わらず話すことはできません。そこでネットの検索で知ったボードにひらがなと穴が開いていて、指先で意思伝達が可能という「フィンガーボード」を購入して使用しました。これにより、単語が理解できる場面も出ましたが、初期の段階では、指先が震えて、思うように指すことができず、ここでも苦労が続きました。その後リハビリも進み、少しずつ話ができるようになり、ボードからも卒業できましたが、身体が思うように動ない状況では、少し、せん妄の症状も出て、もう死にたい。といい出す時期もあり、家族も落ち込みましたが、本人自身が前日までは、普通の生活を送り、意識・記憶がはっきりある状態なので、ストレスもかなりのものだったと思います。1年後の現在、リハビリ後、自宅に戻れる可能性も出てきており、次のステップにも進めそうです。
自分自身がこのような経験をした後、偶然ではありますが、弊社では、一般社団法人日本支援技術協会の「デジタルアクセシビリティアドバイザー認定試験」のCBT配信をさせていただくことになりました。
障がいのある方や高齢者のICT機器の利活用をサポートするために必要な障がいの理解・技術の理解・アクセシビリティの理解などの基礎的な知識、困り別や生活場面別の適合技術などの応用的な知識・技術を評価し認定する試験です。このような知識は、通常の学校教育では経験することは少なく、社会人になっても多くのかたは、家族が病気になって初めて対応を開始する後手になっていると思います。事前にこのような知識もあると、いざという時に慌てず冷静に対応できると強く感じていますし、自分自身がそのようになった場合も早い段階で意思伝達ができるようになればと思っています。
また、今回の情報収集をしている中で、意思伝達PCのTobii社アイトラッキングという技術も体験しました。PCに対して、視線入力により操作ができる機器となります。こちらのレポートは、追ってこのブログでもご案内できればと思います。

(TF)