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【データ分析やってみよう】領収書発行データからわかったこと

皆さんの職場や家庭では様々なデータが記録されていると思いますが、それらのデータはどの程度活用できているでしょうか?データが記録されているだけで、特に何の分析もできていない!という場合は、まずはExcelを使って簡単な集計・分析を行ってみるだけでも新しい発見があるかもしれません。身近なところに意外なヒントが隠れていることもあります。

今回、弊社が過去に発行した領収書に関するデータがあったため、集計・分析を行ってみました。データは過去数年分のもので、数万件ありました。このデータから、「どういった企業に弊社資格試験にお取り組みいただいているのか」、「領収書発行数に特徴的な変化はあるのか」、「発行企業のうち上場/非上場の内訳はどうなっているのか」など、気になったことを色々と調べてみました。

その結果、調べた期間では以下のような傾向がわかりました。

  • コロナ禍で発行数・発行先企業数は8割程度に減少したが、コロナの落ち着きと共にコロナ前の水準以上に増加
  • 2023年から発行数・発行先企業数が急増(インボイス制度開始の影響?)
  • 発行枚数のうち、東証上場企業(2024年8月時点)宛の発行割合はどの年度も20%前後
  • 東証上場企業のうちの11%に対して領収書発行あり

データをまとめていて、上場/非上場に関わらず多くの企業の皆さまに弊社資格試験に取り組んでいただいていることがわかりました。今後も弊社資格試験をご活用いただけるように、これからもより一層励んでまいります。

このように、皆さまの手元には調べてみる価値のあるデータがたくさんあると思います。本格的な分析となると、統計の知識や専用のソフトなどが必要になってくるため、ハードルも高いですが、今回のように、Excelを使った簡単な集計・分析であれば、気軽に手を付けることができます。
当社ではExcelを使ったデータ分析のスキルを学ぶ資格として、「ビジネス統計スペシャリスト」があります。分析手法を学ぶだけでなく、データの眺め方や考え方などデータ分析に必要な基礎スキルを身に着けることができるのでおすすめの資格です。

最後に1つだけ、データの分析には、目的を持って取り掛かるデータ分析と今回のようにまずはデータをいじってみるというデータ分析があります。前者の場合は、事前にしっかりと準備する必要があり、計画段階がとても重要です。一方、後者の場合は気軽に手を付けられますが、ストーリーや結論を分析者の都合の良いように解釈しないようにすることが重要です。「こういう傾向があれば良いな」と思いながらデータをいじっていると、論理が破綻することもあるので注意が必要です。
それでも私は“データ分析”をもっと手軽に、身近に考えて、多くの方にそのスキルを身に着けてもらいたいなと思っています。ぜひ身近なデータを使って分析を行ってみてください。意外なことが見えてくるかもしれません。

(K)