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アキレス腱は伸ばさない?運動会の練習も統計学の時代

2026/05/07

人材育成

昨年の世界陸上を国立競技場で観戦して以来、我が家は短距離走の奥深さと選手たちの個性にすっかり魅了されています。小学生の息子は、学校配布のタブレットを駆使して選手の国籍やタイムを調べては暗記。週末の陸上教室や運動会の練習に励む日々を送っています。

息子の練習を見守る中で驚いたのは、現在の陸上競技が根性論ではなく、統計学的な分析に基づいて着実に進化しているということでした。

その象徴的な例が、準備運動の定番だった「アキレス腱伸ばし」の扱いです。かつて怪我予防に必須とされた静的ストレッチですが、近年の研究では、30秒以上伸ばした直後は筋出力やタイムが数%低下するという傾向が示されています。短距離走におけるアキレス腱は、衝撃を反発力に変える「バネ」の役割を果たすため、良かれと思って伸ばしすぎると、かえってその大切な反発力を弱めてしまう可能性があるのです。

こうした「常識の逆転」は、スポーツの世界に限った話ではありません。
資格試験の運営や教育研修の現場にいると、ビジネススキルやIT技術の常識もまた、日々変化し続けていることを痛感します。過去の経験やこれまでのやり方に固執せず、客観的なデータや最新の指標に基づいて、自分の知識を常に疑い、更新していくこと。それこそが、変化の激しいビジネスというトラックに立ち続けるために必要な、真の「ウォーミングアップ」なのだと感じています。

自分の中にある物差しだけでは、思い込みや見落とし、時代とのズレにはなかなか気付けないものです。だからこそ、資格試験への挑戦やその学習過程を客観的な指標として活用し、自身や同僚の現在地をフラットに見つめ直してみてはいかがでしょうか。

(FH)