2018/08/29
先日、熊本大学で開催されたCIEC主催「2018PCカンファレンス」に参加してきました。
このイベントは、企業や大学、専門学校、高校、小中学校の教職員がそれぞれの専門領域を超えて、
コンピュータ教育、それを使った教育、研究について議論し経験を交流する場として位置付けられており、
毎年情報教育に携わる方が1,000名近く参加する大規模イベントとなります。
今回聴講した中で一番興味があったテーマが”学生のPC離れ”についてです。
総務省の発表した情報通信白書でも若年層においてはPCよりもスマホの方が携帯率も高く、利用時間も多いと公表されていますが、今回講演された先生の担当している授業では学生はノートPCとスマホどちらもほぼ100%所持しているがノートPCを選択して授業に取り組んでいるそうです。
授業中に板書をスマホのカメラで撮影したり、SNS等でノートを共有することは学生が合理的であると判断しているからであって、PCを使用したほうが合理的であると判断すれば、学生はPCを選択するだろうと仰っていました。
実際に発表された授業の事例では、PCを使用するための環境整備(Wi-Fi、電源確保など)から始まり、授業内でどのようなデバイスが必要であるかを学生にしっかりと伝えることで、ほぼ100%の学生がPCを選択して授業に臨んでいるとの報告がありました。
学生のPC離れは学生の責任だけではなく、PCを使わせるための環境を準備できていない学校(所属先)にも責任があると仰っていたのが非常に印象に残りました。
他にも高等学校における情報教員の現状や新学習指導要領に対応した科目情報の取り組みなど、非常に勉強になりました。
現在教育機関の皆様が抱えている問題を一緒になって解決できるよう、今後も積極的に学んでいきたいと思います。
(T)
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