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ヤマハ NVR700Wによる回線接続冗長化について

弊社のビジネスでもあるコンピューターを使用したCBT試験は、インターネット接続障害が発生すると試験の実施ができません。過去には、障害により試験日の変更など受験者の皆さまにご迷惑をおかけしたケースもあります。

ノートPCの場合は、モバイルWi-Fiがありますので、急遽無線LANに切り替えるという事が容易にできる時代になっており、回避できる場合があります。但しノートPCは、画面の大きさやキーボードの違いの問題があります。外付液晶とキーボードを接続するという案もありますが、今でもデスクトップPCを使用したCBT試験がメインです。また、デスクトップPC全台に無線LAN内蔵ボードやUSB無線LANアダプターを接続する案もありますが、効率・管理含めてよい対応とは言えません。よって、WANのインターネット障害対策は、継続的な課題でもあります。2経路契約してマルチホーミングやISP複数契約などの対策もありますが、障害の発生頻度による費用対効果から、一時的にログインさえできればいい場合は、LTE回線を活用するのも一案です。LTEがそのまま使用できるルーターは、数は少ないですが複数のメーカーから販売されています。

今回は、ヤマハ ネットボランチルーター NVR700Wを少しご紹介します。
2016年に販売されてから日も経過していますが、今でも現役機種で、デザインもお気に入りです。(個人的には青より、黒派です)
NVRシリーズには、510もありますが、ONUポートがあり、小型ONUを使用して、光回線に接続する場合でもスッキリと設置ができます。また、700の大きな特徴としては、LTE SIMカードを直接入れて接続することが可能なルーターとなっています。

当初は、ドコモ SIMカードのみ対応でしたが、ファームウェアのアップデートでマルチSIMカード対応になります。

設定もGUIの画面が非常にわかりやすく、APN設定をするだけで接続可能です。
また、LTE USBドングルにも対応しており、緊急時として以下のようなMVNOモバイル2系統のような設定も可能です。
内蔵SIMカード 例 UQmobile
USBドングル 例 L-03D IIJmio

停電時やFTTH含めて、3回線全滅の場合はあきらめに近いですが、このような対策をして、メインのFTTHとキャリア2系統で、インターネットの接続障害であれば、どれかには接続して欲しい想いです。

最後に、弊社では、ネットワーク技術全般とヤマハのネットワーク機器に関して、ネットワークエンジニアのスキルアップを目的としたヤマハネットワーク技術者認定試験(Yamaha Certified Network Engineer:YCNE)を2021年6月から配信しています。
現在は、「YCNE Basic★」の1レベルがリリースされており、SIerの皆様を中心に受験されているご様子ですが、専門学校、大学のネットワーク系の授業でも「YCNE Basic★」はご活用いただけるのでなないかと思います。今後、「YCNE Standard★★」、「YCNE Advanced★★★」とレベルアップ試験も予定しています。ぜひ、取り組んでみてください。

(TF)

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