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【データ分析やってみよう】ビジ統改訂を機にベーシック(基礎レベル)を振り返る

「ビジネス統計スペシャリスト」(ビジ統)は、Excelを使ったデータ分析の実践と知識を学ぶことができる資格です。ただ単に分析手法を学ぶだけでなく、データの眺め方や考え方などデータ分析に必要な基本的スキルを身につけることができるおすすめの資格です。2015年の試験開始から10年の節目を迎え、今年の5月1日より科目名称の変更および受験料の改定を実施しました。特に、基礎レベルのエクセル分析ベーシックは試験問題も刷新され、より実践力が求められる問題も追加されています。それぞれの詳細な変更内容はリンクをご確認ください。

さて、今回の改訂にあたり、試験問題が刷新されたエクセル分析ベーシックについて試験データの振り返りを行ってみました。約10年間で受験いただいた延べ2万人弱のデータを元にExcelを用いて集計・分析を行ったところ、以下のような傾向が見えてきました。

  • 受験時年齢は40代がもっとも多く、次いで20代、30代と続く。20代と40代の受験者で全体の50%を占める。
  • 20代受験者のうち、20代前半(20~24歳)と20代後半(25~29歳)はほぼ同数であり、偏りはなかった。
  • 年代別に受験者数の年次増減率を見ると、どの世代でも増加傾向にあり、増減率の平均は50代が最も高かった。
  • 直近3年間で見ると、10代の平均増減率が最も高く、最近になって特に増加しているといえる。
  • 受験者の文系、理系の割合を見ると文系出身の方が多く、理系出身の約3倍であった。
  • 模擬テスト販売開始(2019年12月)以前と比べ、販売開始以降は合格率が10.1%上昇。
  • 受験者の業務内容としては、営業職と一般事務職が同程度で最も多い。次いで、技術職、マーケティング・企画職と続く。
  • 学業や仕事における統計分析の経験年数は「6か月未満」という受験者が約7割。

この資格がどのような方に注目され、どのような方に必要とされていたのかが見えてきました。
詳細な結果は掲載しませんが、試験の得点別に層分けして、層別の各問題正答率や選ぶ選択肢の傾向などの分析も行っています。このような試験データ分析を行うことにより、皆さまからのご意見だけでなく、分析結果からも試験の質向上に努めています。

また、近年は社会人だけでなく、学校でも取り組みが増えてきています。青山学院大学や高知県立高知国際高校など一部の取り組みは別ページにてご紹介していますので、ぜひご覧ください。

新年度が始まり、何かしらの変化が起きている方もいらっしゃると思います。そういったタイミングをきっかけにデータの振り返りをしてみると面白いことが分かるかもしれません。1つ1つのデータはそれぞれが1つの事実であり、細胞のようなものです。それが数千、数万と集まってくると意思を持った生き物のように、大きな傾向として何らかの知見を与えてくれます。それがデータ分析の面白さであり、可能性でもあります。

5月からは「エクセル分析一般」という名称に変わり、エクセル分析ベーシックが歩んだ10年間とは違った傾向を見せるかもしれません。エクセル分析一般でも試験データ分析を実施し、傾向を確認していきたいと思います。
この資格を多くの方に知っていただき、スキルアップの一助としてもらえると嬉しく思います。新しい試験もぜひご受験ください!

(K)